今作に限らず、もはやパワプロのレギュラー的存在となっている猪狩兄弟。
高校編、大学編、社会人編、二軍編。
どれをとっても猪狩守(兄)がエースピッチャー、猪狩進(弟)がその女房役だ。
しかし、偽善者は考えた。
実際、高校野球とか見ていると、兄弟でレギュラーとかっていうのはたまにある。
が、兄弟でバッテリーってのはあまりない。
今年(2002)の甲子園で一組だけ聞いた気がするが、それでも一例しか聞いたことが無い。
そこで偽善者は考えた。「なんでわざわざ兄弟でバッテリーなんだろう?」
まぁこういうことを考えること自体おかしいのかもしれないが、それでも考えてしまう悲しい性。
そして、しばし考えた後、偽善者は一つの結論に達した。
一体、何が(以下略)
時はさかのぼる。A long time agoである。
まず、猪狩守(8)が野球を始めた。ポジションはピッチャー、投手である。
ちなみに、当時進少年(7)はまだ野球にまったく興味が無く、日々マンガを読んだりするインドアな少年であった。
が、ある日、守少年は無性に投げ込みがしたくなった。
しかし、その日は練習が休みで、投げ込みをしたくてもできなかった。
と、横を見るとマンガを読んでる弟がいる。
『ピンポーン』守少年はひらめいた。
そして、嫌がる進少年を無理矢理外に連れ出すと、
キャッチャーミットを持たせ、地面にしゃがませて自分の球を受けさせた。
猪狩バッテリー誕生の瞬間である。
そう、実は猪狩進は兄のせいで人生を変えられた悲しい漢なのである。