【AIを相談相手に】第1回:introduction

生成AIを相談相手にする方法について実践していきます。私がこれまでに生成AIを使用していく中で培ったノウハウを紹介する不定期連載です。
初めての方はまずこちらの記事をご参照ください。

今回は、まず「生成AIに物事を相談してみる」にあたり、その際の最も重要なポイントとなる「AIの役割を明確化してやる」ことについて、「朝スッキリ起きるためにはどうしたらよいか」をテーマにした実例を交えて書いていきます(これが第0回で触れた「少しだけのコツ」です)。

※ChatGPTや生成AIを使われたことのない方は、実際に触ってみるのが早いと思いますので、よろしければ読みながら実践してみてください。(ChatGPT

※書き進めていくうちに自然に”ですます調”になりました。当サイトの読者様からすると違和感があるかもしれませんが、ノウハウの紹介ということでこのほうが違和感なく書けるため、当連載は”ですます調”で進めます。
※カテゴリーページはこちらです。

■まず、ただ相談してみる

第0回でも触れましたが、生成AIの活用方法が今一つピンと来ていない、またはどう話しかけたらいいかわからない方は、「朝スッキリ起きることができないのですが、どうしたらいいですか?」のように、とりあえずそのまま聞いてしまうことが多いと思います。

まず相談してみる その1  ※クリックで拡大
まず相談してみる その2  ※クリックで拡大

それでも上記のようにちゃんと答えは返ってきます。しかしこれでは、何から手を付けたらいいかわかりづらいし、「そんなこと知ってるよ」みたいなことばかり返ってきます。

悩みを解決というよりは、「そのことがらに対しての一般的な解決策を提示してくる」という感じです。これだけであればわざわざAIに聞く必要はありません。

■AIに明確に役割を与える

これまで私が書いてきたAI系の記事でも何度か触れているのですが、生成AIの特徴は「会話して掘り下げることができる」点です。一発で解決策を教えてもらうのではなく、会話しながら徐々に解決に導いてもらうことが重要です。

一般的な返事では「本当に質問者に合った解決策」が出にくいので、会話を続けていくことで質問者の問題に対して根本的な解決策を探っていくことができます。

とにかくやってみましょう。以下の指示(プロンプトと言います)をAIに渡します。ここでは友達として接してもらうことにします。

これ以降、あなたは私の友人です。友人として簡潔に会話形式で回答してください。
敬語は不要で、フレンドリーに私と接してください。
専門的なアドバイスは不要です。会話から深掘りして解決に導いてください。

これをAIに伝えることで、AIは「自分は質問者の友人で、フレンドリーな言葉づかいで、会話をすればいいんだな」と理解します。特に、AIはアドバイスしたがりなので「専門的なアドバイスは不要です」と伝えておくのはかなり重要な要素です。

では続けて、先ほどと同じ質問を投げてみます(口調だけフランクに変えています)。

性格付けして相談してみる その1  ※クリックで拡大
性格付けして相談してみる その2  ※クリックで拡大
性格付けして相談してみる その3  ※クリックで拡大

細かいやり取りは上記の画像を参照いただくとして、序盤のやり取りは以下のようになりました。

AI:「朝スッキリ起きるのが難しいんだね。最近、寝る時間とか起きる時間はどうしてる?」
私:「だいたい0時に寝るようにしてるよ。起きる時間は7時くらい。土日も同じだけど、休みの前の日は夜更かしすることもあるかな。」
AI:「他に、寝る前に何してる?スマホ見たりとかしてる?」

違いは一目瞭然で、まず初めの返事が私への質問形式になっています。

続く私の返事を見て、AIは「生活サイクルは問題なさそう」と判断したのか、「他に、寝る前に何してる?スマホ見たりとかしてる?」と違う切り口から質問をしてきました。

私はここで「はい」と回答しましたので、これを原因として解決策を提示してくれるようになりました。仮にここでの私の答えが「いいえ」であれば、さらに違う原因を探ってくれます。(サバイバル動画の話をさらっと流されたのが悲しい)

最終的には、「寝る前にスマホ見るな」というところに落ち着きました。これは例ですのでここまでにしますが、会話を続ければ会話を続けるだけ、いろいろなアプローチを提案してくれます。

AIに聞くのではなく、AIと会話をするのがコツです。

■まとめ

AIに役割を渡すことの手順や、それを行うことによる変化については、だいたい以上となります。

やり取りの中で違和感を感じたり、「もっとこうしてほしい」などあれば随時「もっと簡潔にしてください」「選択肢はいくつか提示してください」「もっと砕けた口調で!」などの調整(チューニングといいます)を行いながらAIと会話していきましょう。

相手は機械なので気は遣わなくていいです。(とはいえ、AIとの接し方次第でAIの態度が変わる、みたいな話も聞いたことがあるので、それはどこかで機会があれば実験してみます)

AIに明確な役割を与えることの重要性についてはなんとなくご理解いただけたかと思います。次回以降は、複数のテーマで本気の相談をAIに行う予定です(※相談事自体は架空)。

面白い連載になるかは未知数です。面白くなるかは五分五分といったところですが、とにかくやってみようと思いますのでよろしくお願いします。

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